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滋賀県(鮒ずし・近江牛県)にしかない少し変わった条例

愛あいする地球のために約やく束そくする草くさ津つ市し条じよう例れい(草津市)

春、子どもたちが入学式を迎むかえる頃ころ、市内には桜さくらの花はどこにも咲さいていません。
夏、せみの鳴き声が、変かわりました。
秋、琵び琶わ湖このまわりでは、お米の収しゆう穫かく量りようが減へりました。
冬、琵び琶わ湖こに渡わたり鳥が、やってこなくなりました。

 

私わたしたちがこのまま今までのような生活を続つづけていくかぎり、このような光こう景けいを目にすることになるでしょう。(前文より抜粋)

 

次の世代へ、望みを託したい気持ちは理解できるが

地球温暖化の防止条例なのですが、漢字の多くに振り仮名が付いています。小学校低学年の児童でも読めるように、との配慮でしょう。

 

また、右ページでご紹介した前文では、まるで近未来を悲観的に描くSF映画のような、薄ら寒い情景が平易に描かれています。

 

ただ、子どもたちの理科離れが深刻といわれる昨今、「桜の花」「せみの鳴き声」「お米の収穫量」「渡り鳥」の変化に気づくほど、自然環境に関心を寄せる現代っ子がどれだけいるか、楽観はできません。残念ながら私自身、冬の渡り鳥の減少を、肌で感じ取る自信はないですね。

 

それでも、現に温暖化まわりの取り組みに熱心な草津市は、琵琶湖の影響で蒸し暑くなりやすい夏に対応すべく、全国で初めて「熱中症の予防に関する条例」を定め、市民の身体に危険な気候が観測されると「熱中症厳重警報」を出す仕組みを整えています。

 

しかも警報の発令元は、「危機管理課」だというところにも、市の本気度の高さがうかがえます。

 

また、異常気象(豪雨)で琵琶湖が氾濫した場合に備え、緊急避難所として使われる学校など、建物の電気室や地下室などに水が入り込まないよう、前もって対策を講じる「建築物の浸水対策に関する条例」も特徴的です。

 

みずすまし条例(滋賀県)

その正式名称は、「琵琶湖の富栄養化の防止に関する条例」。

 

1977年5月、琵琶湖に赤潮が発生し、県民に大きな衝撃を与えます。水中のリン成分などが急増、「富栄養化」し、大量のリンを養分としてプランクトンが異常発生したのです。過ぎたるは、なお及ばざるがごとし。養分が多いのも考えモノなんですね。

 

富栄養化・赤潮を引き起こした原因として、リン成分を含む合成洗剤の混じった家庭排水が琵琶湖に流れ込んだことも挙げられました。

 

合成洗剤は洗濯物の汚れをよく落とすので、当時は急速に一般家庭へ普及していたのですが、これ以上、富栄養化を野放しにしておくわけにはいかないと、一部の県民が、天然成分を原材料にした粉石鹸洗剤への切り替え運動を展開したのです。すべては、琵琶湖に澄んだ水を取り戻すため。

 

そうした時代背景を受け、県も1979年に「みずすまし条例」を制定したという経緯があります。前文で「水は、大気、土などとともに人間生存の基盤である」と示し、琵琶湖へ排出される水質の規制を行っているのです。

 

ふるさと都市宣言に関する決議(大津市)

近年、身近な自然が壊され、固有の歴史性が失われつつある。まちづくりの主役は市民であるという認識に立ち、大津のまちを、人間性あふれる自然と文化の共存するまちにしたい。

 

そこで、愛する郷土を大津に住んで本当によかった≠ニだれもが実感できるような、個性豊かな「ふるさと都市」として築き上げることを決意したそうです。

 

残念ながら、大津市が具体的に何をどうするのかは、うまく読み取れませんでした。

 

美しいひこね創造条例(彦根市)

それとは逆に、えらく具体的な地域活性化プランを練っている彦根市。

 

他人や地域社会に貢献する市民のボランティア活動を「美しい行為」と定義し、15分以上「美しい行為」を行うと、1単位ゲット(ただし1週間に1単位まで)。

 

また、彦根市内だけで使える地域通貨「彦げん」を実施。1単位あたり25彦。100彦ためた市民へは、有名な彦根市マスコット「ひこにゃん」の描かれた100彦札が発行されます。

 

市内の協力店で特典を受けられるほか、公共施設の使用料などにも、100円の代わりに100彦札を使えるそうです。